株式会社名古屋画廊

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株式会社名古屋画廊
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愛知県名古屋市中区栄一丁目12番10号
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展覧会のご案内

 

企画展開催スケジュール

企画展開催スケジュール
 
2016年5月18日(水)-5月25日(水)巨匠にみる「絵とは何か」展
2016-04-01
黒田清輝《婦人像》 8F 1892年
巨匠にみる「絵とは何か」展 No.18
―日本洋画の挑戦―
5月18日(水)-5月25日(水)
 
 
 

 

 
2016年4月14日(木)-26日(火)吉原治良【覚えがき】展
2016-04-01
《作品》 1967年作 墨・紙
吉原 治良【覚えがき】展  JIRO YOSHIHARA
「円」へ ―思考と試行―
4月14日(木)-26日(火)
 
吉原治良の素描
 吉原治良の素描はまるで意識を否定するかの如く、一瞬をとらえ、出来るだけ素直に描いている。絵画を制作する意識とはまた別の意識によって、むしろ無意識に近く、態(わざ)と下手に描いているようでもある。私の推測だが、ある素描は、眼を瞑(つむっ)て一気に描いたのだろうか。瞬間の手の動きは偶然性を生かし直感により描かれている。此れら、素描の幾つかを大作にも繋げている。キャンバスに描く時はどうしても身構える傾向が無きにしも非ずだが、画紙の柔らかな面に、鉛筆、クレヨン、水彩、墨で暗示を含めて素早く気ばらずに描く形は自然体でスケッチブックに残る。再び、スケッチブックを視る時、其れ等の形を創作に繋げるか、紙に描かれた素朴な美を尊重するかの二つの判断が生じる。其の儘に残しておく場合は、自然になんの躊躇(ためらい)も無く描かれた形と美そのものである。一瞬に描いた行為は直感であって、客観性を伴ってなく、時間の流れと共に別の視覚意識が生じ、内心を客観視出来る。そして、絵画にするか、しないかの判断がはたらく。絵画にする際、キャンバスの布地の質感と大きさの大小に、新たに創作される形と、余白を、素描の良さに如何に繋げていくかである。既に、描いた素描の美にこだわる様で、こだわらない。ただ今の創作意識をもって、動因意識をはたらかせて独創性のある作品に繋げていかなければならない。異なる材質の油彩やアクリリックで描かれた絵画は絵具とキャンバスの物質、即ち、マチエールの厚みが生じ、此れは素描の自由性とは別の表層をみせる。
松谷武判(画家、在フランス)
  
 
略歴
1905/大阪市生。29/藤田嗣治の激励をうける。34/二科展初入選。 38/二科会の前衛作家による「九室会」結成に参加、会員となる。52/「現代美術懇談会(ゲンビ)」(大阪)の発足に参加、幹事となる。54/「具体美術協会」を17名で結成、代表となる。57/ミシェル・タピエと大阪で交流。58/海外での具体展のため渡欧米。62/活動拠点として「グタイピナコテカ」(大阪中之島)を開館。64/グッケンハイム国際賞展。70/大阪万博お祭り広場にて「具体美術まつり」。71/インド・トリエンナーレ〈ゴールドメダル〉。72/逝去(67歳)。具体美術協会解散。
 
 
2016年4月1日(金)-4月9日(土)髙梨芳実展
2016-03-31
《ドレスを纏う人》 20号
髙梨 芳実 展 YOSHIMI TAKANASHI
-“厳しき美の求道者”-
4月1日(金)-4月9日(土)
 
レセプション:初日5:30p.m.~7:00p.m.
皆様のご来駕をお待ち申し上げます。
ギャラリートーク4月1日(金)2日(土)8日(金)9日(土)各15時より  
 
髙梨芳実さんの個展に寄せて
 髙梨さんは還暦を過ぎたばかりだが、今や画壇をリードする逸材、私が最も敬愛する画家。その作品には人の心を捉える魔力があるし、常に“厳しい美の求道者”であり続ける。
 25年前に名古屋画廊の名爽会展で、当時は未だ新進であった彼の小品《菜の花》にひと目惚れしたのが始まり。兎に角、彼の描く花と人物は出色で、その後2001年から2年連続の日展特選、2003年には白日会展で〈内閣総理大臣賞〉〈伊藤清永賞〉のダブル受賞と大躍進! 私の眼に狂いなしと快哉を叫んだのも懐かしい思い出である。
 彼の人物画には鋭い眼力で心の内面まで抉り出す凄さがある。地元三島で数百人の肖像を地道に描いた“150枚の肖像画展”などで培われたのだろう。私も古稀の記念にと自分の肖像を依頼した時に、心の中まで凝視される様な、一種の戦きを禁じ得なかった。
 今回この小文を依頼されて、久し振りに彼の《菜の花》を飾った。五分咲きの菜の花が灰色の鉢から顔を覗かせて「やあ元気かい?」と語りかけて来る。更に何より嬉しいのは、ここ10年程、ダブル受賞の重圧からでもあろう髙梨さんが体調を損ねて雌伏を余儀なくされていたのが、昨年の髙島屋個展辺りから再起、堂々たる「白い百合」やお得意の女性像が蘇って来たことである。これこそ健康回復と新しい活路の証し。是非皆さんにも今後の彼の画業にご期待頂きたいと念じて止まない。
小野茂勝(元・愛知トヨタ自動車株式会社副社長)
  
 
略歴
1954/北海道生。78/阿佐ヶ谷美術専門学校絵画科卒。85~89/名爽会展(名古屋画廊)。90/セントラル絵画大賞展。95~/名古屋画廊個展(6回)。97/白日会展〈文部大臣奨励賞〉、参議院五十周年記念式典図制作。01・02/日展〈特選〉。02・03/文化庁現代美術選抜展。03/白日会展〈内閣総理大臣賞・第1回伊藤清永賞〉。15/日中文化交流(上海.北京等)。現在・白日会常任委員、日展会員。
 
 
2015年11月19日(木)-28日(土)田口貴久展
2015-11-16
《赤い風景》120号
田口 貴久 展 YOSHIHISA TAGUCHI
-揺るぎない造形と確かさ-
11月19日(木)-28日(土)
 
田口貴久展によせて
 田口貴久氏と出会って40年になります。学生時代から今日に至るまで彼の作画姿勢は小さな横ブレを見せながらもその方向は一貫としたものであり伝統的具象の流れの中にあったといえます。それは彼自身が感じる今日的コンテンポラリーアートに対する強い違和感からくるものであり、彼の言葉を借りれば「現代美術の多くは理性偏重な態度で怠惰を隠した、ただのパズルに過ぎない。人間の深層に切り込む何物もない」と言い切る。彼の口から吐き出された、この言葉の意味とその真理性を立証する行為として、彼の作画は続けられてきたように思われる。では、彼の横ブレとは何だったのか、この問題点への解答が作品から見えたとき、田口氏が「過去」を乗り越えた時、自らを更に確立できるであろうと私は常々思っているところです。この度、田口氏が名古屋画廊で個展を開催されると聞き、大いに期待し、また、発表される作品の全てが、私が送る彼へのエールの答えとなっているものと信ずるものです。美術を模索する我々にとっての定義ともいえる「揺るぎない造形と確かさがなければ、そこに感動もなく存在性も薄い」というある先輩の言葉を、名古屋画廊の会場一杯に展示された田口作品から認識できるであろうと楽しみにしています。
神戸峰男(名古屋芸術大学名誉教授・日本芸術院会員)
  
 
略歴
1953/愛知県豊川市生。76/名古屋芸大卒。78/愛知県立芸大大学院修了。83~95/アッサイ21展(愛知県美術館等)。85~92/名爽会展(名古屋画廊)。 86/ジャパン絵画大賞展〈佳作〉。93~13/名古屋画廊個展7回。94~95/滞仏。2000~02/和の会招待出品(銀座 和光)。04/田口貴久展(網走市立美術館)。07~/笠の会展(松阪屋)。14/ヴェロン展(一宮市三岸節子記念美術館ほか)。現在 立軌会同人、名古屋芸術大学教授。
個展:ギャラリー和田、名古屋松坂屋、高輪画廊ほか。
 
 
2015年10月9日(金)-21日(水)三回忌 石黒鏘二展
2015-10-08
マケットによる構成
三回忌 石黒 鏘二 展 -SHOJI ISHIGURO-
6月22日(月)-6月27日(土)
 
わが友、石黒鏘二
 石黒鏘二の彫刻が我が家の玄関に立っている。新築時に拙作油絵と交換した作品だ。この彫刻が、横浜の海から吹き付ける風で破損したことがあった。作者に電話すると、翌日数人の職人がやってきて、元通りにしてくれた。以来、風の強い日は紐で縛ることにしている。その度に石黒鏘二のことを想い出す。    
 旭丘高校美術科へ入学した時、石黒はすでにデッサンの名手だった。最初の石膏デッサンのコンクールで石黒が1位、私は2位だった。この順位は卒業してからも変わらなかった。石黒は現役で東京芸大へ、私は1浪でというぐあいに。
 石黒鏘二のアトリエ開きに招かれた時のことだ。名古屋画廊の中山真一氏にも招待状が届いており、車に同乗させてもらって出かけた。車中でなぜ自分が招かれたのかな、と中山氏がつぶやくので、その時思い出したのである。拙著『プロ美術家になる』を贈った時に示した石黒の反応を。中山氏の画商としての有能ぶり記述した箇所に石黒はいたく心を動かされた様子だったのだ。
 アトリエ開きからしばらくして、中山氏のもとに、石黒から何点かの寄贈作品が届いたという報告を受けた。今回の遺作展はその時の石黒鏘二の志を中山氏が受け止めて実現したものと思われる。どんな展観になるのか、楽しみである。
佐々木豊(ささき ゆたか画家)
 
略歴
1935/名古屋市生。54/愛知県立旭丘高校美術科卒。58/東京芸大彫刻科(石井鶴三教室)卒。67/名古屋造形芸術短大(現・名古屋造形大)開学とともに彫刻コースの専任講師(79教授、98~06学長)。68/行動美術協会会員。69/ジャパン・アートフェスティバル(東京国立近代美術館/パリ、ミュンヘンへ巡回)。72/桜画廊個展(以後4回)。73/第1回ラベンナ・ダンテスカ国際ビエンナーレ(フィレンツェ)〈金賞〉。79/第1回ヘンリー・ムア大賞展(箱根・彫刻の森美術館)〈佳作賞〉。85/現代日本彫刻展(宇部)〈宇部市野外彫刻美術館賞〉。09/名古屋市芸術特賞。13/石黒鏘二展(碧南市藤井達吉現代美術館)、逝去(78歳)。
 
2015年9月28日(月)-10月3日(土)巨匠にみる「絵とは何か」展
2015-09-25
藤田嗣治《横たわるユキの肖像)
巨匠にみる「絵とは何か」展No.17
ー西洋の視点・東洋の視座
9月28日(月)-10月3日(土)
 
藤田嗣治《横たわるユキの肖像》―先人未到の裸婦    
藤田と言えば裸婦。装飾性と官能性を、二つながらに備えた独自の裸婦が先ずは思い浮かぶが、彼が裸婦を集中的に描くのは1920年代初めからの10数年に過ぎない。それ以後も描きはするが、裸婦は藤田にとってもはや主要なテーマではなくなる。この時期、画家が裸婦に没頭したのは、モデルに恵まれたこともあったが、中でも1924年から生活を共にした「ユキ」ことリュシー・バドゥーとの出会いは決定的であった。抜けるような白い肌の持ち主ゆえに「ユキ」と名付けられた彼女は、藤田が考案した乳白色の下地を存分に生かすことができる最高のモデルとなった。創作意欲をかき立てられた画家は、次々と裸婦の傑作をものしていく。ルネサンス以来、裸婦を描いた名作は枚挙に暇がないが、藤田が目指したのはそのいずれとも異なる。色彩はごく控えめ、絵の具の盛り上げもなく、簡潔にして流麗な輪郭線によって浮かび上がる美しい裸婦の姿。禁欲的ともいえるほどの最小の表現に見えながら、その豊かな存在感、生命力は圧倒的である。白い下地は肌へと転じ、一瞬にして無が有へと変貌する。裸婦の表現において「先人未踏の天地を拓きたい」とする画家の野望は、ここに見事にかなえられたのである。        
深谷克典(名古屋市美術館副館長)
 
 

 

 
2015年6月22日(月)-6月27日(土)画業60周年 浪打栄光展
2015-05-15
パンを売るインディオ 1983年 80号
画業60周年 浪打 栄光 展 EIKOU NAMIUCHI
-人柄の底に秘めた類無い人間愛-
6月22日(月)-6月27日(土)
  
浪打栄光さんの個展に寄せて
 浪打さんとの交友はもう40年近い。自宅が近く、近所のお寿司屋さんでの出会いが最初。私とはほぼ同年代、その控え目で飾らない人柄の底に秘めた類無い人間愛と行動力にすっかり惹かれてしまった。
 画風も人柄そのもの、70年代の世界を巡るスケッチ旅行― 特に当時でも命がけだったペルーやボリヴィアのひとり旅の作品からはもの悲しいケーナの響きや現地の民の汗の臭いが滲み出ている。恩師・鬼頭鍋三郎先生もこの感性を絶賛されているが、私は嘗て“貴方はペルー版の北川民次さんだ”と評した時の「いやいや」と照れて居られた顔が忘れられない。今では彼の足跡は危険でとても行けない処ばかりである。
 その好漢が今、八十路に入り悪疾に侵され重篤の日々。この文を依頼され、大好きな画集『Andes Solo』をしみじみ眺めている。6月22日は私の誕生日、38年前の寿司屋の出会いが6月22日、そしてこの恐らくは最後の個展のオープンが6月22日、単なる偶然にせよ、“何たる奇縁”と内心、私共の絆の深さに驚きと感動を禁じ得ない。この企画を提案して頂いた名古屋画廊・中山真一社長に満腔の謝意を捧げたい。
小野茂勝(元・愛知トヨタ自動車株式会社副社長)
 
略歴
1932/名古屋市生。47/鬼頭鍋三郎に師事。75~15/名古屋画廊個展(10回)。76/安井賞候補展、第8回日展〈特選〉。77/光風会会員、現代日本美術選抜展(文化庁主催)。78/ペルー初取材、愛知県美術館買上。79/スケッチ画集『Andes Solo』刊行。89/日本人移住90周年記念個展(ペルー国立美術館)、名古屋デザイン博「名古屋百景展」。90/「ペルーに魅せられた日本人画家展」(大阪花博)、日墨水彩展(メキシコシティー)。95/「ラテンアメリカの音楽と楽器展」(国立民族学博物館)。98/個展(銀座ギャラリー惣)。現在 無所属。
 
 
 
2015年6月5日(金)-6月16日(火)没後10年 水谷勇夫展
2015-05-15
出口 1961年161.2*130.3㎝
没後10年 水谷 勇夫 展 ISAO MIZUTANI
-宇宙から人間へ、人間から宇宙へ-
6月5日(金)-6月16日(火)
 
レセプション:初日5:30p.m.~7:00p.m.
皆様のご来駕をお待ち申し上げます。
  
宇宙から人間へ、人間から宇宙へ
 森羅万象が織りなす様々な姿や形に人間の鋭利なる意識が絡まり接吻するときその形からはまるで生き物のような視覚言語が発信されてくる。(水谷勇夫/1998年1月)
 おそらく宇宙から来て、絵画・版画・舞台美術・パフォーマンス・書・著作・子どものための美術教室など、多彩な活動とぶれない姿勢で常に私たちを刺激してくれた表現者水谷勇夫が再び宇宙へと回帰して、早くも10年の歳月が流れた。
 戦中の不条理体験から人間を醜く愚かな、それでも愛すべき存在として表現してきた1950-60年代から、1970年代には「行動芸術」と名付けた概念芸術・パフォーマンスや日本文化の根源を追求する著作などを表現の主体とするようになる。そして1980年代末以降は、人間が存在し生かされているこの宇宙の構造図とも言うべき「曼荼羅」の創出にまで発展させていった。
 冒頭の言葉にもあるように、その表現は一貫して「自然の生命力の表現」。一人の人間の身体を通してそれを伝えることにある。その意味で水谷勇夫は伊藤若冲、葛飾北斎、富岡鉄斎、福田平八郎など日本美術におけるアニミズムの系譜につながる作家ということを、そろそろ再認識すべき時期に来ているのではないだろうか。この展示がその端緒を開いてくれることを期待したい。
吉田俊英(美術史家)
 
略歴
1922/名古屋市生。42~46/従軍(中国)。52/美術文化協会会員(54退会)。55/堀尾実らと「匹亜会」結成。58/第1回シェル美術賞展<佳作賞>。60/超現実主義の展開展(東京国立近代美術館) 。61/ピッツバーグ国際現代絵画彫刻展(カーネギー財団主催) 。62/第2回国際青年美術家汎太平洋展<文部大臣賞>、十四人の日本人作家展(ニューヨーク)、第1回丸善石油美術奨励賞展<佳作賞> 。62~64・66/現代日本美術展(東京都美術館) 。63/朝日秀作美術展、個展(ロンドン)。 64/現代日本絵画展全米巡回展(ワシントン・コーコラン美術館主催)、国際超現実主義展(オランダ・ユトレヒト) 。65/現代日本作家パリ展(文化フォーラム主催) 。93/NHK大河ドラマ[琉球の風]題字担当、名古屋市芸術特賞。98/水谷勇夫50年の造形の軌跡~終りから始りから~(池田20世紀美術館)。05/逝去(85歳)。
 
 
2015年5月21日(木)-5月30日(土)坂口紀良展
2015-05-15
エーゲ海の白いテラス 50号
坂口 紀良 展 NORIYOSI SAKAGUCHI
-エスプリが、生命の輝き-
5月21日(木)-5月30日(土)
  
坂口紀良展の新作を見る
 明快で、清澄なフランスのエスプリを感じさせる坂口さんの室内静物、南フランス風景は、筆が走り、空はあくまで青い。窓辺の景色は、絵を描く喜びにあふれている。
 エスプリが生命の輝きとなり画面に充溢して爽快である。天与のものもあろうが、フランス滞在によって、こうしたエスプリを吸収したこと、それが画面に醍醐味をもたらし、室内のピアノや花瓶は、画面に奥行をあたえ、絶妙のコンポジションである。
 マティスは、生涯を通じてフォーヴであったが、東洋の易学を研究し、色彩もそうしたものから決定し、顔の色彩は、その最たるものであるという。
 かつて一見平明なマチィスの《ダンス》を見て、その人体の動きに瞠目したが、坂口さんの造形密度の純度には、マティスの影響があると思う。
 坂口さんのガラス絵は、日本のガラス絵に近代性をあたえた小出楢重同様、面白い。タブローの展開としてガラス絵をとらえ、艶やかな色彩が生きているからである。
 自然の豊かな恵みを描き、苦心の跡を少しも見せず、音楽が聞こえてくる。その手際のよさは、芸大の中根教室で学んだものかもしれないが、坂口さんが音楽愛好者であること、それが画面にリズムを奏でているに違いない。
金原宏行(美術評論家、豊橋市美術博物館館長)
 
略歴
1948/愛知県豊橋市生。72/東京芸大(中根寛教室)卒、卒業制作文部省買い上げ〈安宅賞〉。74/同大学院修了。74~85/朝の会展。77~79/滞仏。83/油絵大賞展(東京セントラル美術館)招待出品。84~86/和の会展(銀座和光)招待出品。90/ニュ-ア-ティストウェ-ブ展。92/多摩湖畔にアトリエを構える。96~10/光の会展(銀座和光)。98・08/名古屋画廊個展。
現在 立軌会同人。
 
 
2015年5月8日(金)-5月18日(月)teamLab★展
2015-03-20
増殖する生命-Gold 2014年
teamLab★増殖する生命、永遠の唯一無二
5月8日(金)-5月18日(月)
  
増殖する生命、永遠の唯一無二 
この作品《Ever Blossoming Life ‒ Gold / 増殖する生命 ‒ Gold》は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。
花は、生まれ、成長し、つぼみをつけ、花を咲かせ、散り、枯れて、消えていく。
つまり、花は、誕生と死滅を、永遠と繰り返し続ける。
全体として、以前の状態が複製されることなく、変容し続ける。
つまり、今この瞬間の絵は、2度と見ることができない。
この作品は、エディションごとに、まるで生命のように、それぞれ違った状態を作っていく。
つまり、各エディションは、それぞれが唯一無二の作品として存在する。
 
チームラボは、プログラマ・エンジニア(UIエンジニア、DBエンジニア、ネットワークエンジニア、ハードウェアエンジニア、コンピュータビジョンエンジニア、ソフトウェアアーキテクト)、数学者、建築家、CGアニメーター、Webデザイナー、グラフィックデザイナー、絵師、編集者など、スペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団。アート・サイエンス・テクノロジーの境界線を曖昧にしながら活動中。
 
※本展は《Ever Blossoming Life - Gold / 増殖する生命 ‒ Gold》(2014年)、《Flower and Corpse Glitch / 花と屍 剝落》(2012年)の2作品の展覧です。
 
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