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企画展開催スケジュール

2019年7月19日(金)-7月27日(土) 久野 真 展
2019-07-01
《月と封筒》 1993年 ステンレススチール、パネル 130.0×400.0cm
《月と封筒》1993年
久 野 真 展
SHIN KUNO
-本質・普遍・抽象考察-
7月19日(金)-7月27日(土)’19
10:00a.m.-6:00p.m. 日・祝休廊
 
【関連講演会】「 現代美術作家 久野真と私の五十年」講師:宮崎保光
7月20日[土] 11:00a.m. ~12:00p.m. アート倶楽部カルチェ・ラタン 名古屋池下
URL:http://www.quartier-latin.jp Tel.052‐751‐8033 ※要予約
 
久野真展 -Metal Works- 7月23日[火]-9月1日[日]’19刈谷市美術館 http://www.city.kariya.lg.jp/museum/
 
現代絵画作家久野真のこと             
 現代絵画を、名古屋を拠点として、先進的に制作し世界的に評価された久野真が没してから20年になる。戦後直ぐに、私塾で絵画の指導を受けてから、50年の交流を通じて、多くのことを学ぶことができた。芸術と宗教は、人間の生き方について、大切な方向を授けてくれる。久野真の生きた20世紀は、2つの世界大戦もあり、激しい時代変化の時期であった。科学においても、芸術においても、思想的にも、具象から抽象考察への、黎明期から展開期であった。本質を掘り下げ、より普遍的なものを求めるとき、抽象考察と表現が生まれる。
 20世紀前半に、ヨーロッパで試みられた抽象絵画が、後半、戦後、アメリカにおいて、抽象表現、アンフォルメルの世界が展開され、現在に繋がっている。戦後出会った久野真の30歳前後は、まさに、そうした激動の芸術の時代であった。日本において、先駆けて、具象から抽象絵画へと制作を試み、1950年代には、石こうを使ったコラージュ的作品、1960年代には、鉄鋼、ステンレスを用いた直線構成の無機的抽象表現、その後、より人間性を深めた、暖かみを感じさせる曲線構成の有機的表現が示されてきた。戦後の変化の激しい社会のなかで、人々に、個性的に強く訴えてきた。これからの高度情報化社会に、芸術面から、多くの、指針を与え続けてくれると思う。        宮崎保光(愛知工科大学名誉教授)
              
略歴
1921/名古屋市生。61/ピッツバーグ国際美術展(カーネギー財団主催)。 61~98/個展(東京画廊11回)。 61~93/個展(桜画廊9回)。 64/現代日本美術展(ワシントン・コーコラン美術館)。 65/新しい日本の絵画彫刻展(サンフランシスコ美術館)。 69/日本作家によるドローイング展(ロサンゼルス市立美術館、サンフランシスコ市立美術館)。 73/個展(ビリアーズ画廊、シドニー)、日本現代美術展(N. S. W.州立美術館、シドニー)、個展(リアリティ画廊、メルボルン)。 86/瞑想と戯れの抽象絵画展(奈良県立美術館)、日本現代美術展(台北市立美術館)。 98/久野真・庄司達展(愛知県美術館)。98/逝去(78歳)。所蔵:東京国立近代美術館、愛知県美術館、大原美術館、ニューヨーク近代美術館、カーネギー美術館ほか。
 

 

 
 
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