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企画展開催スケジュール

2011年9月30日(金)-10月8日(土)森本 秀樹 展
2011-04-01
《裏の蜜柑山》30号
森本 秀樹 展 HIDEKI MORIMOTO
-「時」への眼差し-
9月30日(金)-10月8日(土)
 
レセプションのご案内/初日5:30p.m.-7:00p.m.。森本先生を囲んだささやかなレセプションを開催いたします。
皆様のご来駕をお待ち申し上げます。
 
「時」への眼差し
 望郷とは、希い願っても直には帰れぬ故郷の「遠さ」のみを指すのではない。帰りこぬ「時」への希求をも望郷と呼んで差し支えないだろう。
 森本秀樹のマットな色彩は追憶の色と呼ぶに相応しい。現風景に過去の風景が重なり、そこに思い出の景が降りてくる。父と過ごした青春、父が自転車に乗せて教えてくれた故郷の風景、絵には父親の影は露ほどもないけれど、それ以上に有り余る思い出の景があった。それらが胸を打つのは「時」への眼差しが深いからだ。先の銀座での個展では帰郷してからの森本の新境地の一端がうかがえた。大作≪海岸を歩く≫は朧げに夜の帳の中に消えなんとする海辺の集落、船影、錨等々を描いて出色であった。なかんずく中央付近に描かれた黒い方形部分は人々の生活の歴史を背負った排水溝の口ようにも見えてならなかったのである。いずれにしても森本は今展でも「宇和島」を土台としながらも日本人の意識の底にある原風景を探ってくれるに違いない。
 
御子柴 大三(美術評論家)
 
略歴
1951/愛媛県宇和島市生。71/武蔵野美術短期大学卒。90/上野の森美術館大賞展(92/賞候補、93/佳作賞)。91・92/昭和会展出品。91~06/個展(GALLERY銀座汲美/東京)。99・01/NICAF出品(GALLERY銀座汲美・GALLERY219/東京)。02/コレクターによる「ぼくらの森本秀樹展」(K`sGallery/東京)。03/森本秀樹画集刊行。05・06・08/個展(新潟絵屋)。06・08/個展(GALLERY 島田/神戸)。09・11/個展(Gallery KANI/東京)。07/森本秀樹展(東御市梅野記念絵画館/長野県)。08・11/個展(名古屋画廊)。10/個展(ギャラリーゴトウ) 。現在 無所属。
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