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企画展開催スケジュール

2014年6月9日(月)-6月14日(土)生誕100年 坪内 節太郎 展
2014-04-25
《男の顔》1943年頃作 27*21㎝
《男の顔》1943年頃作
生誕100年 坪内 節太郎 展
6月9日(月)-6月14日(土)*最終日は午後4時まで
 
「牛の涎(よだれ)」
 「牛の涎」ということを、人様に自分の画業を譬えて父が申しているのを聞いたことがありました。また、私には「自分には才能がない。ただ、しつこいから絵を描くことを諦めないだけだ」ということを言っていました。   
父の絵を見ると「滋養」「滋味」という言葉を思います。そして洒落のようですが「地味」―これは重層的な土気の味、とでも言い換えたいのですが。 
幸福である人のことは、放っておいても大丈夫。欠けたものや不遇なものにこそ目をやりたい―自然とそちらに目がいってしまう―といった父の気質とその画業との結びつきを強く直観いたします。
 「観る人の病気が治ってしまうような絵が描きたい」と節太郎は青年の頃考えていたとか。それはおそらく、パーッと気持ちを明るくして苦を忘れさせるのではなく、薬に譬えれば、心身の奥深くに入り込んでじっくりと効き続ける漢方薬の様なものかもしれません。
坪内のり子(坪内節太郎長女)
 
略歴
1905/岐阜県(現)各務原市生。26/春陽会展初入選。中川一政に師事。31/独立美術展。38/独立美術協会賞。63/『歌舞伎画帖』刊行。70/個展(名古屋画廊、以後6回)。79/逝去(74歳)。
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