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企画展開催スケジュール

2014年9月9日(火)-9月13日(土)生誕130年 島田卓二展
2014-08-31
《風景》1911年 72.5*97.5㎝
《風景》1911年 72.5*97.5㎝
生誕130年 島田 卓二 展 TAKUJI SHIMADA
-新派の陽光を東三河へ-
9月9日(火)-9月13日(土)*最終日は午後4時まで
 
島田卓二展によせて
 明治・大正の日本洋画界を牽引し、近代洋画の父と仰がれた黒田清輝。この黒田の書生として洋画を学び愛知県に広めた一人に東三河の島田卓二がいる。
画家を目指して上京し白馬会の葵橋洋画研究所に学んだ島田は、白馬会展や文展、光風会展に出品し、国民美術協会の設立にも参加した。次第に婦人雑誌の口絵なども手がけるが、大正13年の関東大震災で愛知へ帰郷している。
 その後は豊橋や名古屋松坂屋での個展など郷土での活動が中心となり、また洋画の普及にもつとめ、豊橋洋画協会の設立や、郷里の高校等で教鞭をとった。
 作風は新派(紫派)と呼ばれた黒田譲りの明るい外光派の色彩を踏襲し、屋外での制作を重んじ、渥美半島や湯谷渓谷などに出向いては景勝地等をよく描いた。また愛知県美術館蔵《放牧》のように戦中の物資不足の折には手製の紙キャンバスを作成する工夫も見せた。愛知洋画界の黎明期に活躍した島田の画業が再考されることを望みたい。
森田靖久(豊川市桜ケ丘ミュージアム学芸員)
 
略歴
1885/愛知県(現)豊川市生。1905/上京。黒田清輝の書生に。12/第6回文展に初入選。24/関東大震災のため帰郷。26/豊橋洋画協会を結成。46/逝去(61歳)。
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