本文へ移動
株式会社名古屋画廊
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄一丁目12番10号
TEL:052-211-1982
FAX:052-211-1923
E-MAIL:nagoya@nagoyagallery.co.jp
 
このホームページで使用している作品画像、文章の著作権は、すべて弊社に帰属します。

企画展開催スケジュール

2014年10月21日(火)-10月28日(火)中島佳子展
2014-09-25
《ぶどう棚風景》100号
《ぶどう棚風景》100号
中島 佳子 展 KEIKO NAKASHIMA
-吹き抜ける風の音-
10月21日(火)-10月28日(火)
 
ぶどう棚の連作について
 私がアトリエ近くのぶどう園を描ていたのは、1977~93年である。どこにひかれたのかと聞かれて、枝の動きが面白いとか、鉄線が美しいとか答えてはみるが、どうも的を得ない。言葉には出来ない何かが、私をひきつけていた。
そして、それは一体何なんだろうと思うことが、私に絵を描かせていたような気がする。ある時、ぶどう棚を吹き抜ける風の音であったり。またある時は、皮のむけた幹の白々とした人膚のような感触であったり、苦しみ嘆く人の姿であったり、からまり合う枝からもれる叫びであったりと、全くとりとめもなく混沌としていた。
遠くからの眺めは紬のように美しく静かだが、近くで見れば、生々しい生物のように生命感に満ち満ちていた。人間以上に人間くさい表情をしている樹なのである。
「禅と美術」これが私の卆論のテーマであった。東洋と西洋の空間感覚の捉え方の違いを追及したものである。ぶどう棚以降、制作の題材は変わっていったが、空間のこだわりは、今も変わっていないことに驚いている。
中島佳子(主体美術協会会員、風景の会同人)
 
略歴
1936/名古屋市生。59/愛知学芸大(現・愛知教育大)卒。58~61/自由美術展。74~/主体展。77~79/主体展<佳作作家>。80/主体美術協会会員。83/安井賞展<賞候補>。84/安井賞展。84~86/国際形象展。86/日本絵画代表展(モントリオール市/カナダ)。87/風景の会展会員。88/日本絵画代表展(ダンディ市/スコットランド)。89/尾張百景絵画展(名古屋城)。92/東海の作家たち展(愛知県美術館)。95・2003/現代美術選抜展(文化庁)。
現在 主体美術協会会員、風景の会同人
 
TOPへ戻る