本文へ移動
株式会社名古屋画廊
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄一丁目12番10号
TEL:052-211-1982
FAX:052-211-1923
E-MAIL:nagoya@nagoyagallery.co.jp
 
このホームページで使用している作品画像、文章の著作権は、すべて弊社に帰属します。

企画展開催スケジュール

2014年11月8日(土)-11月15日(土) 森本秀樹展
2014-09-25
《森の中の採石所》30号
《森の中の採石所》30号
森本 秀樹 展 HIDEKI MORIMOTO
-「昭和」という時代への挽歌-
11月8日(木)-11月15日(土)

没後30年伊藤廉展に寄せて
 森本秀樹が描く風景画の数々は、曾(かつ)てこの分野に新境地を切り開いた日本画家・小野竹喬の画業と並び称されるものとなるだろう。森本はこの国のさりげない風景の中にある美しさを澄んだ眼差しで掬(すく)い上げていた。これら森本の静謐な風景画の前に佇む時、郷土である宇和島を介してこの国の風土を讃える彼の想いが静かな歌となって響いてくるかのようだ。なんとそれらは懐かしさに包まれていることか。しかしながら彼の描く風景画は単なるそれではない。昨今の作品にもまま散見する「採石所」や「機関区」・「造船所」等々は人々の永きにわたる営みや汗、命を繋(つな)ぐ労働への視点が垣間見える。そして、それが潰(つい)えて行くことへの愛惜の情が惻々として心に染み入るかのようだ。森本が人生の大半を過した「昭和」とはなんであったのか。彼はそれら潰(つい)えていく風景を描くことで「昭和」という時代への挽歌を歌おうとしているのである。
御子柴 大三(美術評論家)
 
略歴
1951/愛媛県宇和島市生。71/武蔵野美術短期大卒。90/上野の森美術館大賞展(92/賞候補、93/佳作賞)。91・92/昭和会展出品。91~2006/個展(GALLERY銀座汲美/東京)。99・01/NICAF出品(GALLERY銀座汲美・GALLERY219/東京)。02/コレクターによる「ぼくらの森本秀樹展」(K`sGallery/東京)。03/森本秀樹画集刊行。05・06・08/個展(新潟絵屋)。06・08・12・14/個展(GALLERY 島田/神戸)。09・11/個展(Gallery KANI/東京)。07/森本秀樹展(東御市梅野記念絵画館/長野)。08・11/個展(名古屋画廊)。10・12・13・14/個展(ギャラリーゴトウ)。13/個展(フォルム画廊)。
現在 無所属
 
TOPへ戻る