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企画展開催スケジュール

2015年4月17日(金)-4月25日(土) 笠井誠一展
2015-03-20
《夕顔とりんご二ツ》2014年作 油彩・キャンバス 8号
《夕顔とりんご二ツ》2014年作 8号
「フランス留学記」出版記念
笠井 誠一 展 SEIICHI KASAI
-「簡潔で平明な世界へ」-
4月17日(金)-4月25日(土)
 
レセプション:初日530p.m.-700p.m.
笠井先生を囲んでレセプションを開催いたします。
皆様のご来駕をお待ち申し上げます。
 
笠井誠一の画風を形づくってきたもの
 今年、笠井誠一の大規模な回顧展が、生まれ育った札幌で開催された。高校2年で単身上京し、東京、パリ、長久手、八王子で制作してきた彼の凱旋とも言える展覧会である。67年間にわたる画業を経年的にたどりながら、東京藝術大学で伊藤廉によって絵画に開眼し、パリ時代にモーリス・ブリアンションから「より美しいものはよりシンプルなものだ」という考えや抒情性を排した構築的把握、さらに画面上での空間や色彩の均衡などを徹底的に教え込まれたこと、そして帰国後に彼の代名詞とも言える静物画がゆるやかに変化しながら「簡潔で平明な世界」へと向かう過程を見せるものであった。開催した美術館を包み込む雪景色を見て彼の造形世界に通じるものを感じた人も多かったようだが、笠井自身も自分のなかに息づく北海道的なものを感じている。透明で柔らかな光が生むグラデーションやトーンの豊かさ、雪中にも似た静けさ、そして無骨さとぶっきらぼうさ。それらが確かに作品のなかに同居していることを見出す時、笠井の芸術にとって、幼い頃に育まれた感性、学生時代や留学期の研鑽、そして飽くなき探求と成熟、どれひとつも欠くことのできないものであったと改めて思うのである。 
吉崎元章(札幌芸術の森美術館副館長)
 
略歴
1932/札幌生。57/東京芸大(伊藤廉教室)卒。59~66/滞仏、パリ国立美術学校に学ぶ。60~65/サロン・ドートンヌ(62年出品作はフランス政府の買上げとなる)、サロン・ナショナル等に出品。67/愛知芸大勤務。68~13/名古屋画廊にて個展(21回)。74~98/黎の会展。74~03/名翔会展。77~00/和の会展。82~84/国際形象展。85/立軌会同人となる。91/名古屋市芸術賞芸術特賞。96/ポメリー中部文化賞。01/安田火災東郷青児美術館大賞受賞・同記念展(安田火災東郷青児美術館)。07~09/両洋の眼・現代の絵画展。15/笠井誠一展(札幌芸術の森美術館)。現在 立軌会同人、愛知芸大名誉教授。
 
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