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企画展開催スケジュール

2016年10月14日(金)-22日(土)伊勢﨑淳=直野宣子展
2016-08-01
左:伊勢﨑淳 右:直野宣子
左:伊勢﨑淳 右:直野宣子
祝部、晴と褻の位相領域
伊勢﨑淳 = 直野宣子 JUN ISEZAKI=NOBUKO NAONO
10月14日(金)-22日(土)
 

 
 連続的に変形が可能な図形は全て同一視される。位相幾何学の考え方ではドーナツの形状(トーラス)とコーヒーカップの形状は同一であるとされる。これはまさに陶器製法に通底している。この製法のメタファーは、「晴と褻」の位相領域において「生」の中に内在している「死」と「死」の中に内在している「生」の所在を表象していることを指し示している。備前焼の源流を辿ると古墳時代中頃から奈良・平安時代以後まで作られた須恵器であること、さらに須恵器を祭祀用の土器として命名したのが祝部土器であった。直野氏の絵画作品によって位相領域化した空間において、伊勢﨑氏の陶器作品の固定性を今一度流動化させる。それが、直野氏曰く「私の絵と伊勢﨑さんの備前焼を同じ空間にただ置く」ことなのだ。
飯田高誉(インディペンデント・キューレター、森美術館理事)
 

  
 
伊勢﨑淳・直野宣子二人展へのいざない
 伊勢﨑淳さんは、ほぼ1000年の歴史を誇る備前焼発祥の地・岡山県備前市伊部に陶芸家を父として出生。早世された父上の後を継ぐことになりました。伝統的な備前焼の名品を多く制作し、2004年には重要無形文化保持者(人間国宝)に認定されました。他方、学生時代から多くの現代美術作家とも交友を重ね、立体造形焼成作品のインスタレーション展示など、幅広く活躍。過日訪問させていただいた陶房では、東京・六本木の現代建築に巨大な陶壁を組み込むプロジェクトに向けての仕事が進行中でした。今回の展示作品も備前伊部の古層に伝承されて来た地水火風に加え、現代に生きる伊勢﨑さんの気息をまとっているに違いありません。
 一方、直野宣子さんは油彩の作家で、薄明の水中にゆらめく不定形な生命体のイメージを素早く絵筆に掬いとるような純度の高い制作を続けています。今回の2人展は異なった世界の併置と言えるかも知れませんが、その純度には共通のものがあります。展覧会タイトル「祝部、晴と褻の位相領域」は直野さんの知人・飯田高誉さんの命名ですが、一見、異領域の存在をつなぐ考え方が含意された言葉です。詳しくは飯田さんのコメントをご覧下さい。
馬場駿吉(名古屋ボストン美術館館長)  
 
略歴
伊勢﨑淳:1936/岡山県生。71/ヨーロッパに巡遊。79/アメリカに巡遊。2002/総理官邸の壁画を制作。04/備前焼の人間国宝に認定。
直野宣子:1950/兵庫県生。98~2001/東大小児科めだかの学校(東京)。10/「明日への視線」展(金沢21世紀美術館)。個展多数。
 
作品画像
伊勢﨑淳/前《サークル》、後右から《クレイ・ボール》、《いきもの》、《ニョロ(群生)》、《侍》
直野宣子/《Novth Song-2》
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