本文へ移動
株式会社名古屋画廊
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄一丁目12番10号
TEL:052-211-1982
FAX:052-211-1923
E-MAIL:nagoya@nagoyagallery.co.jp
 
このホームページで使用している作品画像、文章の著作権は、すべて弊社に帰属します。

企画展開催スケジュール

4月5日[金]-13日[土]三回忌 久野 和洋 展-片隅にある世界の永遠-
《百合》1991年 91×65.2cm(30P)油彩、キャンバス
三回忌 久野 和洋 展
KAZUHIRO KUNO
-片隅にある世界の永遠-
4月5日[金]-13日[土]’24
11:00a.m.-6:00p.m. 日・祝休廊
(土曜日 12:00p.m.-5:00p.m.)
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
■片隅にある世界の永遠―久野和洋の絵
                  野地 耕一郎
 久野さんは、いつもひとりで立っていた。
 そうして、通り過ぎてしまいそうな何の変哲もないこの世の片隅にある風景や静物に向き合い、時間や空間の変化というものに捉われずに、ひたすら感じた(観じた)対象に自己を没入させようとしていた。
 だからなのか、絵のなかに人の情感をあおるようなものを安易に描きいれることはなかった。久野さんの絵のなかに一片の雲もないのは、そのせいだ。
 ひたすら対象に溶け込み胸の内に沸き起こるものに従って絵画することで、風景を単なるローカルなものに終わらせるのではなく、人と自然との長い歴史が息づく場所を永遠なものにしようとしたのだ。そのために、久野さんは古典名画の重厚で透明なメチエを手に入れようとルーブルに通った。
 風景や静物にそのものが持つ存在の本質を語らせるような久野さんの表現は、だから一見透き通って滑らかに見えるものでも、よく見れば執拗に刻み込むような筆致のうえに成り立っている。
 久野さんにとって描くことは、本来の自分を探す旅だったように思う。遺された絵のなかに、確かに久野さんは今もひとりで立ち続けている。
(泉屋博古館東京 館長)

■略歴
1938/名古屋市生。65/武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)卒。67~86/安井賞展(6回)。73~76/滞欧、国立パリ高等美術学校に学ぶ。82/立軌会同人。83/個展(坂崎乙郎企画・紀伊国屋画廊)。91~22/名古屋画廊個展(4回)。91~09/両洋の眼・現代の絵画展〈99/河北倫明賞〉。91~92/文化庁派遣芸術家在外研修員として滞伊。98/岸田劉生の時代・そしてその後―緑と土によせる画家たちの思い(茨城県近代美術館)。98~20/日本橋髙島屋個展(5回)。02~09/同大学教授。05~12/笠井誠一、小杉小二郎、中村清治と「Salon de Colline」展(5回、名古屋画廊)。08/画集刊行(求龍堂)。09/個展(練馬区立美術館)。21/個展(池田20世紀美術館)。22/逝去(満83歳)。所蔵/東京都現代美術館ほか関東・愛知を中心に公立美術館17館など。



TOPへ戻る